面白さはいらない
- 6月8日
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更新日:8月7日
医療系の講演のアンケートに、「面白さはいらない」という指摘を受けたことがあります。いくつかの講師が登壇する講習会で、私の他の講師は医療関係者や弁護士の方達で、医療事故等の深刻な事態に対するお話をしているので、「面白さ」要素はほとんどないのでしょう。私はヒューマンエラーや事故が起こるメカニズムや要因をとても興味深い(面白い)と感じて研究をしているため、ついついその面白さを伝えようとしてしまいます。また、小中高大学の授業や私も聴講者として参加した講習などがほとんどつまらなくて辟易した経験を多く持ち、大事だから面白いとかつまらないなんてことは関係ないんだという文化に対してすごく苦手意識を持っています。大事なものだからこそ、もっと興味を持てるように話すべきなんじゃないかと思ってました。単に情報を提供してくれるだけなら、本を読んだ方がよほど情報量が多いですし、時間や空間を制約されることもありません。わざわざ対面で時間と空間を拘束されるには、もっと別の要素が必要なんじゃないかと。別にそれは「面白さ」でなくても「重要さ」であってもいいのかもしれないですが、「重要さ」だけで押されると私は息が詰まるような感じがしてしまいます。情報量に関しては、今ならネットや生成AIで自分で調べれば簡単にたくさんの情報が手に入ります。なので、私は講義や講演は、「興味深いもの」である必要があると思ってます。興味を持ってもらえれば、あとは自分でネットで検索したり、本を読んだりして情報量は補えます。対面での時間と空間の制約コストに見合うのは、ライブによる講師ならではの興味深さの表現なのではないかと。とはいえ、私がテーマとしている問題には深刻さが伴うことも確かなので、そこを無視して伝わらない話をしても意味がない。それでいつの間にか医療の質・安全学会の安全管理者講習講師をクビになっていたのかもしれない。とにかく、うまくバランスをとれるように意識しなければと思います。(2026.6.8)




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